こんにちは。京都・烏丸五条の無痛整体未來堂、伊藤です。
今回は、抗うつ薬リフレックス(ミルタザピン)の減薬について、当院に来店されていたMさんから詳しくお話を聞かせていただいたので、ご紹介します。
Mさんは三重県にお住まいの52歳、会社員の男性です。
約2年半リフレックスを服用され、減薬を始めてから断薬までは約1年かかりました。
断薬から1年強が経った今の体調についても、お答えいただいています。
動画にもまとめていますので、こちらからご覧ください。
※いただいたアンケートをもとに、読みやすいように編集しています。ここでご紹介するのは、Mさんご本人の体験や感想です。
飲み始めたきっかけは、コロナ感染後の不眠とうつ症状
Mさんは、新型コロナウイルスに感染したあと、気分が強く落ち込むようになり、ひどい不眠とうつ症状が出たそうです。
当時、特に思い悩むような出来事はなかったものの、慢性的にやる気や元気が出ない感じもあったといいます。
もともと、気になることはとことん調べる性格だそうで、薬についても自分で調べていたMさん。
実はリフレックスも、ご自身から主治医に「この薬がいいんじゃないですか?」と相談し、処方されたそうです。
服用期間は約2年半で、減薬前は1日1錠を服用されていました。
半分に減らしてから、薬をやめるまで
最初は主治医から「まず半分に」と言われ、そのとおりに減らしたそうです。
今思うと、その段階ですでに強い離脱症状が出ていたのではないか、とMさんは振り返っています。
それでも何とか耐え、2か月後には主治医の指示で服用を中止しました。
ただ、そこからの1か月は「今振り返っても地獄のような日々」だったといいます。
眠れず、ひどくネガティブな状態が続いて、体もだるい。主治医に相談しても「再発だ」「季節性のうつだ」と言われ、ご自身が感じていることとは違う、という思いがあったそうです。
自分からお願いして半錠の服用を再開すると、少し落ち着いたものの、当時は何が何だか分からないほど混乱していたとのこと。
この頃、当院に相談に来られました。
その後は、体調を見ながらゆっくり減薬を進められました。最初に減らし始めてから断薬するまで、合計で約1年かかったそうです。
眠れないだけでなく、ちょっとしたことにも強く反応してしまう
減薬中や断薬後は、不眠に加えて、体の強いだるさや食欲不振にも悩まされていました。
理由もなく気分が落ち込んだり、同じ日でも時間帯によって調子が大きく変わったりする。
体調が読めないので、普段の生活のペースを保つのも難しかったそうです。
Mさんのお話で印象に残ったのが、頭のぼんやりした感じが薄れていく一方で、ちょっとした嫌なことや刺激にも、強く反応するようになったということでした。
ご本人としては、頭がはっきりしてくるのに、ストレスには弱くなっているような感覚だったそうです。
調べ続けることにも、疲れていた
当時は、不調の原因がはっきりしないことも不安だったといいます。
「コロナうつなのか」「男性更年期なのか」と、ありとあらゆる情報を調べ、考えられることを次々に試していたそうです。
ただ、今振り返ると「逆に疲れ果てる行動でした」と話されています。
特につらい時は、「1分、1秒とじっとしていられない」ほどの不安と焦燥感があったとのことでした。
つらさを訴えても伝わらないと感じ、別の精神科に相談に行った時期もあったそうです。
そこで処方された薬を飲むかどうかでも、かなり悩まれたとお聞きしました。
ご本人も、当時を振り返ると「よくここまで回復したな」と感じるほどの状態だったそうです。
最初は、当院への相談も半信半疑だったそうです
Mさんは以前からYouTubeで私のことを知ってくださっていました。
ただ、最初は動画の雰囲気が少し怖そうに見えたそうで(笑)。
「まだ自分なら何とかなるだろう」という気持ちもあり、すぐには相談しなかったと話してくださいました。
減薬中にどうにもならなくなり、改めて動画やブログを見ると、書かれていることが自分の状況に重なった。
それで、わらにもすがる思いで電話をくださったそうです。
それでも、実際に会うまでは半信半疑だったとのこと。整体そのものに、それまで全くなじみがなかったそうです。
回復は「数か月前よりマシかもしれない」というペース
症状の変化については、急に楽になったという感じではなかったそうです。
「気づけば数か月前よりはマシになっているかもしれない」と、あとから気づくくらいの、ゆっくりした経過だったと話されています。
良い日とつらい日の波はあったか、という質問には「波しかない」とのお答えでした。
ただ、時間が経つにつれて「来た来た、また悪い波が来たな」と、自分の状態を少し離れて見られるようになったそうです。
以前は、調子が悪くなると「自分が悪いのか」「再発したのか」と不安になっていたけれど、だんだん「まあ、そういう時期だから仕方ないか」と受け流せることが増えてきたといいます。
もちろん、そう思えたからといって、その時のつらさまでなくなるわけではなかったそうです。
つらい時期に支えになったのは、水泳でした
助けになったことを聞くと、Mさんは「間違いなく水泳でした」と答えてくださいました。
子どもの頃から若い頃までは、選手として泳いでいたそうです。
大人になってからは泳ぐ機会が減っていたものの、久しぶりにプールに入ると、忘れていた爽快感が戻ってきて「これだ!」と感じたといいます。
今では4年近く、週5日ほどプールに通っておられます。
凝り性なので、泳ぎすぎて疲れ、かえって調子を崩すこともあるそうですが、ご本人にとって欠かせない習慣になっているとのことでした。
「腸活なんて」と思っていたけれど
当院での相談については、私自身にも減薬経験があることや、いろいろな不調や疑問を相談できたことが、支えになったと話してくださいました。
また、私が元気にしている姿を見ると、「自分もまだ諦めずにいけるかもしれない」と感じてくださっていたそうです。
生活面のアドバイスで印象に残っているのは、腸活とのことでした。
最初は「腸活なんて、まるでマダムの健康法みたいだな…」と思っていたそうです。率直ですね(笑)。
それでも、食事管理や整腸剤の服用を続け、便通が良くなってくると、気持ちや体の調子にも変化を感じたといいます。
2年以上続けていて、今後も続けたい習慣になったと教えてくださいました。
水泳も腸活も、Mさんには支えになったというお話です。
断薬から1年強が経った、今の体調
現在は、社会生活で特に制限なく活動できるようになったそうです。
ただ、今でも「あれ、少しおかしいぞ」「ちょっとメンタルが落ちているな」と感じることはあり、季節の変わり目には波が出やすいといいます。
断薬後、最初に迎えた冬は、かなりつらい状態だったそうです。
その時、たまたま私から「調子はどうですか?」とLINEが届き、それが気持ちの支えになったと話してくださいました。
今も、時々眠れないことはあるそうです。
ただ、以前ならパニックになっていたところを、「またか」と受け流せるようになり、怖さはかなり減ったとのことでした。
「もう絶対に大丈夫」とまでは言えないけれど、「あの時に比べれば大丈夫」と思えるようになった。
今の状態を、そんなふうに教えてくださいました。
同じように悩んでいる方へ、Mさんから
Mさんは、減薬の間に、ご自身の考え方や生活習慣についても、かなり見直されたそうです。
特に、水泳を続けるようになったことは大きかったといいます。
同じように悩んでいる方にも、諦めずに取り組んでほしいという言葉をいただきました。
ここは私からも少しお伝えしたいのですが、つらい離脱症状を我慢し続けなければいけない、ということではないと思っています。
減薬の進み方も、その後の体調も人によって違います。
Mさん、答えにくいこともあったと思いますが、当時のことをここまで詳しく教えていただき、ありがとうございました。
動画では、いただいた回答を紹介しながらお話ししています。文章だけでは伝わりにくい部分もあると思いますので、よければこちらもご覧ください。
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