向精神薬の減薬・断薬の辛い離脱症状を乗り越えた方法
院長である私が、減薬・断薬をどのようにして乗り越えたかを書いています。
多くの方が、減薬時の辛い苦しい離脱症状に襲われています。
お薬を減らすことができないという方のために、少しでも参考になればと思います。
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序章
~10種類17錠からの減薬~
私は、過去に、毎日10種類17錠の薬を服用していたことがありました。
そこから、どのような方法で減薬・断薬まで辿り着けたかを書いていきます。
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漢方薬の治療(煎じ薬)から始めました!
私が、向精神薬の危険性を初めて知り、まず、漢方薬の治療を開始しました。
病院でもらう漢方薬とは違い、煎じ薬です。
お鍋でことこと30分くらい毎日煮ないといけません。
体調不良で自分では出来きませんでした。
母親が毎日代わりに煮てくれていました。
このときの母親には本当に感謝しています。
それを冷まし、1日3回飲んでいました。
私の場合、重症でしたので、保険外の生薬が含まれていました。
費用としては、月に15,000~20,000円でした。
効果はありました。
一時期、3種類6錠まで減薬できました。
しかし、ベンゾジアゼピン系のお薬の減薬に失敗しました。
漢方薬の限界を知りました。
それと同時に、この薬がきつい薬だという事が身をもって理解できました。
そこから、ベンゾジアゼピン系のお薬について、徹底的に勉強を始めました。
先生が、都合で閉院されることになり、漢方薬治療は一旦、中断しました。
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減薬に効果のあるサプリメントを開始するも大失敗
それから、路頭に迷いました。
何かきっかけが欲しかったですが、なかなか良いのが見つかりませんでした。
毎週、本屋さんに行き、お薬の本を買い、勉強していました。
ある本で、分子栄養学を知り開始しました。
東京のクリニックからサプリメントを郵送してもらいました。
サプリメント療法を開始し、同時に、鍼灸治療も開始しました。
これは大失敗に終わりました。
サプリメントの問題は、費用が高いことです。
月に30,000~40,000円くらいかかりました。
1日に10錠以上のサプリメントを飲むことに違和感がありました。
両親も反対していました。
サプリメントを開始し、2週間後、嘔吐しました。
今となっては嘔吐した原因は分かるのですが、サプリメント療法は中止しました。
鍼灸治療も痛くて、4回で治療を中止しました。
この辺りで、もう諦めようかなと思い、投げやりになっている自分がいました。
お医者さんの言う通りに、薬を一生飲み続ける選択も間違いではないのかなと思いました。
でも、諦められませんでした!
時間をみつけては、自分に合うかもしれない治療法を探していました。
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減薬は簡単ではないんですね。
はい、私はすごく苦労しました。断薬できたのは奇跡だと思います。
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無痛整体との出会い
~良くなるきっかけを掴む~
ぼろぼろの状態で出会ったのが、無痛整体ながれ堂の村地友寛先生でした。
現在、私もこの整体をお客様に提供していますが、即効性がほとんどないです。
1~2回の施術でお薬が止めれるようなことはほとんどありません。
当時、村地先生には、「時間かかります」と何回も言われていました。
毎週、施術してもらいましたが、ほとんど変化はありませんでした。
受け始めて、半年後の夏でした。
強い好転反応がおこりました。
それ以降、自分の中で体質がかわっていきました。
その頃は、お医者さんに黙って、減薬してました。
なぜなら、今度勝手に減薬したら、病院を出禁にすると言われてました。(以前、勝手に減薬し失敗し入院した為)
減薬は、自分で切れない薬は、調剤薬局に持ち込んでいました。
500円くらいで、細かく切ってくれました。
薬剤師さんが協力的で、本当に助かりました。
私は、減薬を成功させる為には、薬剤師さんと仲良くなることが大切だと思っています。
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減薬に理解のある医師との出会い
村地先生から施術受けて、ある程度まで体調は良くなりました。
スランプの時期があり、悩んでいました。
目標の断薬には、もう少し何かを変えないといけないと思いました。
その頃、減薬に理解のあるお医者さんを知りました。
車で1時間以上かかる場所で悩みました。
ですが、減薬に理解のないお医者さんの治療をもう受けたくない気持ちが強かったです。
車で1時間かけても行った方がいいと思い、電話しました。
電話しましたが、新規の患者さんを受け付けていない状態でした。
何度もお願いして、受け入れてくれることになりました。
ここで、もし受け入れてくれなかったら、私の人生は変わっていたと思います。
人生のターニングポイントでした。
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薬害を認めてくれた医師との出会いで止まっていた時間が動き出す
先生は、今まで出会ったお医者さんとは違いました。
上から目線ではなく、患者さん目線に立ってる先生でした。
その先生から、以下のように言われました。
「伊藤さんは、うつ病でも、双極性障害Ⅱ型でも、もちろん、発達障害でもない。
ただの向精神薬の薬害です。
あなたに付ける病名はないです。
減薬すれば、必ず前の伊藤さんに戻れます。」
帰りの車の中で大泣きしました。
今までの辛い苦しい時間を返して欲しいと思いました。
でも、強く決意しました。
「絶対に断薬してやる!」
止まっていた時間が再び動き始めました。
お医者さんから、減薬を成功させるには、自然治癒力を高め、体質を変えるよう言われました。
減薬しながら、整体や漢方薬で体質を変えていきました。
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自然治癒力を高めながら減薬をするのが良いのですね!
私はそう思います。無理やり原薬しても体調不良になります。
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減薬・断薬を成功させるポイント
減薬・断薬を成功させる為には、戦略、戦術が必要と思います。
例えば、こんな感じです。
■戦略
減薬をどれくらいの量をどんな間隔で減らしていくか?
例:3週間で0.03mg
■戦術
減薬時の離脱症状を緩和する方法は何を使うか?
例:整体、漢方薬
この辺りをしっかりと計画的にする必要があります。
ぶれていると、減薬は失敗に終わると思います。
私は、まず、服用している薬について徹底的に研究し勉強しました。
お医者さんや薬剤師さんと同じ位の知識を得ました。
お医者さんと減薬相談する時は、自分の意見をしっかりと伝えました。
「自分の飲んでいる薬は〇〇〇です。
長時間タイプのお薬で、血中濃度が〇〇時間だから、、
だから、減薬量は〇〇mgが妥当と思います。」
こんな感じで自分の意見を最初に述べ、それからお医者さんの意見も聞きました。
減薬量は自分が納得する量しか減らしませんでした。
減薬で大切なのは、お医者さん主導の減薬ではないです。
患者主導の減薬が一番大切です。
なぜなら、減薬については、どれくらいの量を減らしたら、どんな辛い離脱症状が出るのか、どんな名医でも分かりません。
多くの方がお医者さんは、理解していると思われがちですが、残念ながら分りません。
だから、私は多くの方に減薬は人体実験と同じだから、慎重に慎重にするべきと伝えています。
お医者さんに丸投げの減薬ではなく、自分でお薬の勉強をすることが大切です。
自分の身体を守るのは、自分です。
お医者さんではありません。
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私の具体的な減薬方法
~超微量減薬が成功率を高めます~
私は減薬をExcelで管理してました。
毎日、体調記録や睡眠日誌を記録していました。
これだけの量を減薬したら、こんな症状が出た等を記録してました。
今は、減薬量を維持するべき、もしくは少し増やしても良いかなどを管理しました。
自分の身体を一番知っているのはお医者さんではないです。
自分の身体を自分で管理することは、減薬を成功させる為に必須であることを忘れてはいけません。
私が最初に立てた計画では、5~6年で減薬・断薬するという計画をたてていました。
それくらい、私は慎重なプランを立てていました。
なぜなら、私は、最後に残った3種類の薬を0.01~0.1mg単位の減薬しか考えていませんでした。
多くの方が減薬を考えるとき、こう考えるでしょう。
半錠もしくは1/4錠
でも、それだと、長期間服用した方は、減薬に失敗します。
私も、その考えしかなかったので、失敗ばかりしていました。
薬剤師さんに相談して、粉砕するテクニックを教えてもらいました。
先ほど言った0.01mg~の減薬が可能になります。
粉砕とは、錠剤の薬を薬剤師さんに機械で潰してもらい、粉薬にすることです。
多少、費用はかかりますが、減薬の離脱症状に苦しむよりは良いと思います。
あまりに微量になりすぎると、乳糖を混ぜてもらいます。
乳糖とは、粉薬を飲みやすくするようにするためのものです。
子どもさんがうまく粉薬を飲めないときに、よく使われるものです。
先ほどもいいましたが、減薬を成功させる大切な事は、薬剤師さんと仲良くすることです。
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私の具体的な減薬方法
~超微量減薬が成功率を高めます~
私は、ベンゾジアゼピン系のお薬の減薬に何度も失敗しました。
ですので、3週間に0.01mgしか減薬しませんでした。
多くのお医者さんが、この方法を理解できないと言われていました。
確かに現代医学では考えられないと思います。
そんな微量で離脱症状は出るはずもありません。
ですが、0.01mgでも離脱症状はでます!
私は、右肩が強く痛みました。
断薬した今でも、疲労が溜まったり、食生活が乱れたりすると、右肩が強く痛みます。
もしかしたら、、、一生続く断薬後遺症かもしれません。
ですが、これくらいで済んで良かったと思います。
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0.01mgの減薬は気が遠くなりますね。
確かに気が遠くなりますが、減薬は100キロマラソンと思うほうが良いと思います!
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減薬をしていく上で食生活の改善は必須です!
減薬していく上で、大切なことがあります。
離脱症状に耐えられる体質を作ることが大切です。
私は、ある東洋医学の先生に、こう言われました。
「伊藤さんは、糖質をとりすぎている。
その状態では断薬は厳しい。
顔をみればわかる。
甘いものを食べるのをやめなさい。
白米を食べるのをやめなさい。
代わりにお肉や魚をしっかり食べなさい。」
指摘されるまで、私は、甘いものが大好きでした。
特にケーキやアイスクリームが大好物で、白米も大好きでした。
糖質について勉強し、これまでの食生活の乱れを反省しました。
最初は、禁煙する以上にしんどかったです。
1週間位たつと、楽になりました。
あまり甘いものを欲しいと思わなくなりました。
糖質制限を始めてから、睡眠の質が良くなり、イライラしなくなりました。
体重が減り、倦怠感や疲労感などが減る等、顕著に良い方向に進みました。
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体質が変わると減薬は楽になる
減薬後半は、整体、漢方薬、糖質制限で身体の体質が変わっていきました。
以前なら、離脱症状で苦しんでいた量なのに、平気になりどんどん元気になりました。
最後のほうは、減薬を楽しんでいる自分がいました。
体質が変わると減薬量が増えても離脱症状にあまり苦しまなくなる。
これは、私だけの現象ではないと思います。
私は、この方法を多くの方に知ってもらいたいなと思います。
断薬直後の体調について
断薬した際、どんな断薬症状がでたのか、、、
一番、しんどかったかもしれません。
仕事には行けてましたし、それなりに生活できていました。
断薬直後の睡眠中に身体にある老廃物が一気に出て、汗で布団がとんでもないことになりました。
寝れない日もありました。
でも、集中的に整体を受けたり、漢方薬を少し多めに飲んだりしました。
必ず嵐はおさまると信じてました。
1週間後、断薬症状も治まり、自分の身体で分かりました。
あ~身体から薬が抜けたー!
長い減薬生活は本当にしんどかったです。人生で一番しんどかったと思います。
両親、村地友寛先生、仲間、お医者さん、薬剤師さんなど多くの方に支えて頂き断薬できました。
本当にありがとうございました!
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減薬中の精神状態は大切です!
減薬後半期に感じたことがあります。
減薬中、多くの方が不安感、孤独感、自己否定感が強い状態ではないでしょうか??
例えば、こんな感じだと思います。
■不安感
本当に減薬がうまくいき断薬できるのだろかという不安感
■孤独感
周囲に相談しても理解されない離脱症状の苦しみで孤独感が強い状態。
誰かに相談したいけど、周りに誰もいない。
■自己否定感
自分は薬もやめることができない弱い人間と考え、自己否定を繰り返している。
自分のことが大嫌いで、精神的に不安定である。
私も、上記のような精神状態でした。
しかし、このような精神状態だと、減薬の成功率は下がると思います。
私の減薬後半期は、以下のような精神状態でした。
減薬の不安がなくなり、仮に断薬できなくても、大丈夫だと言う安心感ができました。
孤独感もなく、自分を理解してくれる仲間とつながり感を感じました。
自己否定を繰り返す事がなくなり、自己肯定することができました。
弱い自分も認めることができ、自分のことが好きになりました。
断薬に失敗しても、自分は弱い人間ではない。
断薬という結果が出なくてもここまで努力した過程を労い、生きていこうと思いました。
減薬中の精神状態は大切です!
安心感・つながり感・自己肯定感を高めながら、減薬することが大切です。
努力と根性で減薬するのは、失敗する可能性が高いと思います。
減薬できている自分を労い、喜びを噛みしめ感じながら、階段をゆっくり上がるようなイメージで減薬をすることが大切です。
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減薬・断薬を頑張っている方を応援します!
私は、減薬断薬を頑張っている方のサポーターになりたいと思っています。
予約時間外でも、お客様が不安なときは、メールやLINEで相談に乗っています。
不安感・孤独感・自己否定感が強いと、仮に断薬したとしても、また、辛いときに、再服薬してしまう恐れがあります。
私は、どんだけ服用歴が長くても、諦めなければ、必ず断薬できると信じています。
諦めない気持ちが一番大切です!
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私が断薬して良かったベスト5
私が断薬して良かったなと思うベスト5は以下の通りです。
1,両親や姉と普通に会話できるようになり仲良くなったこと!
2,自分は一人ではない、大切な仲間がいること!
3,今まで普通に見ていた花や木がすごく綺麗に見え、自然を凄く感じるようになった!
4,自然な笑顔ができるようになり、自分のことが好きになりました。
写真をとってもらうことや、インスタなどのSNSが好きになった!
5,失敗してもいいから決断し行動して色んなことに挑戦したいと思えるようになった!
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まとめ
~院長のお薬の考え方~
私は、薬を全否定する人間ではありません。
単に断薬すればいいとは思いません。
本人が1種類だけ不安だから飲みたいというなら、それは良いと思います。
向精神薬の減薬・断薬については、色んな方が様々なことを言われています。
私は、それぞれの意見が間違っているとは思いません。
色んな意見があっていいと思います。
ですが、それを強制するものではないと思います。
私は、薬を飲んでいる方を弱いとは思いません。
私は、ちなみにですが、非常に弱い人間です。
多くの方が風邪をひいたら、風邪薬を飲みます。
不眠で悩んでいたら、病院に行って、薬をもらう。
これは、しょうがないです。
幼い時から、「しんどいときは病院に行きなさい」と言われて育ったからです。
でも、風邪薬と違い、メンタルヘルスの薬は、すぐにやめれない。
依存性や耐性の問題が絡んでおり、複雑で止めたくても止めれない。
私は、お医者さんが、薬のリスクについてしっかりと処方時に説明してくれる世の中になってほしいと思います。
私は、服用前に、リスクをしっかりと説明してくれていたら、服用しなかったかもしれません。
多くの方が、長期間服用して、その危険性を知ることになります。
急にはやめれない・・・・
ある程度服用したら、減薬・断薬する方向に患者さんを誘導する必要はあると思います。
大切な人生を薬で奪われるのは、私だけでいいです。
減薬・断薬の辛い離脱症状の乗り越え方を長々と書いてしまいました(笑)
私は、減薬・断薬で苦しんでいる方のサポーターになりたいと思い、当院を開業しました。
私で良ければ、いつでも相談乗りますので、ご連絡くださいね。
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※免責事項:こちらに掲載された事例や私の体験談は、個人の感想や成果によるものであり、万人への効果を保証するものではないことをご理解ください。施術やカウンセリングによる効果には個人差があります。
「無痛整体未來堂」があなたのお力になります!
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