メイラックス錠を減らしてから、強い不安や不眠、めまいなどが現れ、困っていませんか。
「少ししか減らしていないのに、どうしてこんなにつらいのだろう」
「医師に相談しても、離脱症状ではないと言われた」
「薬を元の量に戻すべきか、このまま我慢すべきか分からない」
「このまま一生、薬をやめられないのではないか」
減薬を始めてから体調を崩すと、こうした不安が出てくることがあります。
私自身も、うつや不眠に13年間悩み、一時期は10種類17錠の薬を毎日服用していました。薬をやめたいと思って減薬を始めましたが、離脱症状が強く現れ、入院した経験もあります。
薬をやめたい気持ちはあるのに、減らすと体調が悪くなる。周囲に話しても、つらさを分かってもらえない。私も同じように悩みました。
この記事では、メイラックス錠の減薬で現れることがある離脱症状と、焦らず断薬を目指すために考えてほしいことを、私自身の経験も交えてお伝えします。
メイラックス錠とは
メイラックス錠は、一般名をエチルロフラゼプ酸エチルというベンゾジアゼピン系の抗不安薬です。
不安や緊張を和らげる目的で処方されることがあり、比較的長く作用する薬として知られています。
服用を続けているうちに、体が薬のある状態に慣れることがあります。その状態から服用量を減らしたり、急に中止したりすると、心や体にさまざまな変化が現れる場合があります。
これが離脱症状と呼ばれるものです。
メイラックス錠の減薬で現れることがある離脱症状
離脱症状の現れ方や強さには、大きな個人差があります。
よく相談を受ける症状には、次のようなものがあります。
- 強い不安や焦り
- 寝つけない、夜中に何度も目が覚める
- 動悸や息苦しさ
- めまいやふらつき
- 頭痛や頭が締めつけられる感じ
- 吐き気や食欲低下
- 首、肩、背中の強い緊張
- 手足の震えやしびれ
- 音や光に敏感になる
- 頭がうまく働かない
- 気分の落ち込み
- 現実感が薄れるような感覚
すべての方に同じ症状が出るわけではありません。
減薬してすぐに変化を感じる方もいれば、しばらくたってから体調を崩す方もいます。複数の症状が重なることもあります。
症状が強くなると、「病気が悪化したのではないか」「元の不安が戻ったのではないか」と心配になると思います。
離脱症状と元の症状は区別しにくいことがあります
メイラックス錠を減らしたあとに不安や不眠が強くなっても、それが離脱症状なのか、もともとの症状が戻ったのかを、はっきり区別できないことがあります。
そのため、減薬を始めた日、減らした量、体調が変化した時期、症状の内容などを記録しておくことが役立ちます。
- いつ減らしたのか
- どのような症状が出たのか
- 症状はいつ強くなるのか
- 睡眠時間はどう変化したのか
- 食事や仕事にどの程度影響したのか
- 体調が落ち着くまでに何日かかったのか

詳しい日記を書く必要はありません。後から振り返れる程度の簡単な記録で十分です。
減薬との時間的な関係が分かると、自分の体に起きていることを整理しやすくなります。医師や薬剤師へ体調を伝えるときにも役立ちます。
離脱症状が出るのは、意志が弱いからではありません
薬をやめられない自分を責めてしまう方がいます。
しかし、離脱症状が現れることと、本人の意志の強さは別の問題です。
薬を長く服用していると、体が薬の作用を受けている状態に適応していきます。そこから薬を減らすことで、心身のバランスが一時的に崩れ、さまざまな症状が現れる場合があります。
処方どおりに服用していても、体が薬に慣れることはあります。
「自分は薬に依存する弱い人間だ」と決めつける必要はありません。
減薬がつらいときは、根性で我慢するのではなく、今の体がどの程度の変化に耐えられるのかを見ながら進める必要があります。
減薬量や断薬までの期間には個人差があります
減薬について調べると、さまざまな方法や体験談が見つかります。
「このくらい減らしても問題なかった」
「数か月で断薬できた」
「毎回この割合で減らした」
こうした情報を読むと、自分も同じように進めなければいけないと思うかもしれません。
しかし、服用してきた期間や量、ほかに使用している薬、睡眠、仕事、家庭環境、現在の体調などは一人ひとり違います。
同じメイラックス錠を服用していても、同じ減薬量や期間が合うとは限りません。
ほかの方より時間がかかっても、それは失敗ではありません。減薬の速さよりも、仕事や家事などの日常生活を大きく崩さず、断薬へ近づいていくことが大事です。
減薬は、自分のためのマニュアルを作っていく作業です
減薬は、最初に決めた計画どおりに進むとは限りません。
少し減らして体調を確認する。離脱症状が強くなったら立ち止まる。体調が落ち着いたら、これまでの経過を振り返り、次の進め方を考える。
このようなトライ&エラーを繰り返しながら、自分に合う進め方を見つけていく方もいます。
イメージとしては、体調の記録を重ねながら、世界に一冊しかない「自分のための減薬マニュアル」を作っていくようなものです。

- どのようなときに症状が強くなるのか
- 体調が安定しやすい生活リズムは何か
- 睡眠不足がどのくらい影響するのか
- 仕事が忙しい時期はどうなるのか
- 何をすると少し楽になるのか
- 体調が落ち着くまでにどのくらいかかったのか
こうしたことが分かってくると、体調を崩したときにも「もう断薬できない」と考えるのではなく、次にどうすればよいかを考えやすくなります。
周囲の成功例をそのまままねるのではなく、自分の体に現れる反応を確認しながら進めることが必要です。
医師に離脱症状を理解してもらえない方へ
減薬に悩んでいる方から、よく次のようなお話を聞きます。
「減薬後に体調を崩したと伝えても、元の症状が戻っただけと言われた」
「その程度の減薬では、離脱症状は出ないと言われた」
「短い診察時間では、今のつらさを十分に説明できない」
医師に分かってもらえなかったからといって、本人が感じている症状まで否定されるものではありません。
いつ、どのくらい減らし、その後どのような症状が現れたのかを記録しておくと、体調の経過を具体的に伝えやすくなります。
それでも十分に話し合えない場合は、薬剤師さんへ薬の扱い方を確認したり、減薬や離脱症状について相談できる専門家を探したりする方法もあります。
離脱症状を我慢しながら、予定どおり減らし続ける必要はありません。体調が大きく崩れたときには、減薬を急がず、いったん立ち止まることも必要です。
断薬を目指すからこそ、焦らないことが大切です
ご相談に来られる方の多くが、「いつかは薬を完全にやめたい」と強く願っています。
長く薬を飲み続けてきた方ほど、「早く減らしたい」「一日でも早く断薬したい」と思うのは自然なことです。私自身も、薬をやめたいという思いを持ちながら減薬を続けてきました。
しかし、焦って減らすと離脱症状が強くなり、仕事や家事ができなくなることがあります。体調を崩して服用量を戻すことになり、かえって断薬までに時間がかかる場合もあります。
断薬をあきらめる必要はありません。最終的な断薬を目指しながら、その時々の体調に合わせて進めることが必要です。
調子が悪いときには減薬をいったん休み、体調が落ち着くのを待つ時期があってもよいと思います。それは後退ではなく、次の減薬へ進むための準備期間です。
減薬や断薬は競争ではありません。無理に急がず、日常生活をできるだけ守りながら、一歩ずつ断薬を目指していきます。
私も減薬と離脱症状を経験しました
私は2004年にうつを発症し、不眠や不安にも悩むようになりました。
心療内科へ通い、一時期は10種類17錠の薬を毎日服用していました。薬を飲みながら復職を試みましたが、体調を崩して休職することを繰り返しました。
その後、薬をやめたいと思って減薬を始めましたが、思うようには進みませんでした。離脱症状が強くなり、入院したこともあります。
当時の私は、薬の量を減らすことばかり考えていました。しかし、睡眠や栄養、生活習慣、体の緊張、心理的な負担なども、減薬中の体調に関係していることに気づきました。
何度も立ち止まり、体調を見ながら試行錯誤を続け、最終的に断薬することができました。
現在は、整体師、公認心理師、言語聴覚士として、かつての私と同じように、薬をやめたいのに離脱症状で悩んでいる方の相談を受けています。
減薬中は、薬の量以外にも目を向けます
減薬を始めると、薬の量や次に減らす時期ばかりが気になりやすくなります。
もちろん、それらも重要です。しかし、減薬中の体調には、普段の生活も関係しています。
睡眠の状態
減薬中は、寝つきが悪くなったり、途中で何度も目が覚めたりすることがあります。
一日ごとの睡眠時間だけで判断すると、「昨夜も眠れなかった」と不安が強くなります。数日から一週間ほどの流れで睡眠を見ていくことも必要です。
食事と栄養
食欲が落ち、パンや麺類だけで食事を済ませている方もいます。
当院では、タンパク質、鉄分、ビタミンB群などの必要な栄養が取れているかを確認し、今の体調に合わせて、無理なく続けられる食事を一緒に考えます。
栄養だけで離脱症状が解決するわけではありませんが、体調を整える土台の一つになります。
体の過緊張
不安や不眠が続くと、首、肩、背中などに力が入りやすくなります。
体の緊張が強いと、動悸や息苦しさ、頭痛などを感じ、それがさらに不安を強くすることがあります。
対面では、強い力で押したり、無理に体を動かしたりしない無痛整体を行い、体の過緊張を緩めることを目指します。
心理的な負担
「早く減らさなければ」
「また失敗した」
「ほかの人は断薬できているのに」
こうした考えが続くと、減薬そのものが大きなストレスになります。
心理カウンセリングでは、不安を無理に消そうとするのではなく、何を恐れているのか、生活のなかで何に困っているのかを一緒に整理します。
本当のゴールは、断薬した先にあります
私が目指しているのは、薬をゼロにすることだけではありません。
心療内科・精神科を卒業し、朝起きて仕事や家事をする。家族や友人と出かける。体調への不安に一日中振り回されず、自分のやりたいことを楽しむ。

断薬した先で、健康で幸せに暮らせるようになることが、本当のゴールだと考えています。
減薬中は、薬のことで頭がいっぱいになり、その先の生活を想像できなくなることがあります。
そのようなときは、「薬をやめたら何をしたいのか」も考えてみてください。
旅行へ行きたい。仕事へ戻りたい。家族と落ち着いて食事をしたい。一人で買い物へ行きたい。
その思いが、減薬を続ける目的になります。
オンラインで減薬・断薬の相談を受けています
無痛整体未來堂/カウンセリングルーム未來では、メイラックス錠をはじめ、ベンゾジアゼピン系薬の減薬や離脱症状で悩んでいる方から、オンラインでご相談を受けています。(京都近郊にお住まいの方は対面での相談可)
現在の体調やこれまでの経過を伺い、次のような内容を一緒に整理します。
- これまでの服薬と減薬の経過
- 離脱症状が現れた時期と内容
- 睡眠や食事、生活習慣
- 仕事や家事への影響
- 減薬に対する不安や焦り
- 断薬後に取り戻したい生活
- 次回までに無理なく取り組めること
「医師には離脱症状を理解してもらえなかった」
「家族に話しても、つらさが伝わらない」
「一人で減薬を続けることが怖い」
そのような方も、まずはこれまでの経過を聞かせてください。
京都だけでなく、全国からオンラインでご相談いただけます。
よくあるご質問
メイラックス錠を減らすと、必ず離脱症状が出ますか?
すべての方に離脱症状が現れるわけではありません。症状の有無や強さ、続く期間には個人差があります。
離脱症状が出たら、断薬できないということですか?
離脱症状が現れたからといって、断薬できないと決まったわけではありません。
減薬量や減らす時期が、そのときの体調に合っていなかった可能性もあります。いったん立ち止まり、体調が安定してから次の進め方を考える方もいます。
減薬について医師に理解してもらえない場合は、どうすればよいですか?
減薬した日や量、その後に現れた症状、睡眠や仕事への影響などを記録しておくと、体調の変化を伝えやすくなります。
それでも十分に話し合えない場合は、薬剤師へ薬の扱い方を確認したり、減薬や離脱症状について相談できる専門家を探したりする方法もあります。
オンライン相談では、どのようなことをしますか?
これまでの減薬経過と現在の体調を伺い、睡眠、栄養、生活習慣、体の過緊張、心理面などを一緒に整理します。
減薬量だけで乗り越えようとするのではなく、減薬を続けられる心身の土台を整えるためのサポートです。
メイラックス錠の減薬・断薬で悩んでいる方へ
減薬が思うように進まないと、「自分には断薬できないのではないか」と感じることがあります。
しかし、一度の減薬で体調を崩したからといって、断薬への道が閉ざされたわけではありません。
減らした時期や体調を記録し、うまくいかなかった理由を振り返る。その経験を、自分のための減薬マニュアルへ書き加えていく。
その繰り返しによって、自分の体に合う進め方が少しずつ分かってきます。
私も、初めから順調に断薬できたわけではありません。失敗し、立ち止まり、やり直しながら薬をやめました。
一人で抱え込み、「早くやめなければ」と自分を追い詰めている方は、一度これまでの経過を聞かせてください。
薬をやめることをあきらめず、その先にある、心療内科を卒業して健康で幸せに暮らす生活を一緒に目指していきましょう。
この記事を書いた人
伊藤伸一
うつぬけ整体師・公認心理師・言語聴覚士
自身も13年間、うつ、不眠、不安に悩み、一時期は10種類17錠の薬を服用。減薬による離脱症状と入院を経験したのち、生活習慣、栄養、体と心の状態を見直しながら断薬しました。
現在は京都市の無痛整体未來堂/カウンセリングルーム未來で、減薬・断薬、不眠、不安などに悩む方を、体と心の両面からサポートしています。




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